乳腺から分泌物

妊娠中や授乳期間中でもないのに、乳頭から分泌物が出てくることを乳頭異常分泌といいます。原因は、【乳腺にある場合】と、【乳腺以外にある場合】とに分かれます。

割合としては【乳腺に原因がある場合】の方が多いです。【乳腺以外に原因がある場合】の主なものには、2種類あります。1つ目は薬剤の長期服用によるもので、抗高血圧薬や抗潰瘍薬、経口避妊薬(低用量ピル)などがあげられます。

2つ目はホルモン分泌に関わる病気で、下垂体腫瘍、甲状腺疾患、卵巣の病気などがあります。【乳腺に原因がある場合】は、良性の乳管内乳頭腫や乳腺症が多いのですが、乳腺炎や乳がんである場合もあります。

分泌物に血液が混ざっている場合はとくに注意が必要です。しこりがないにもかかわらず、乳頭異常分泌だけが症状として現れる「無腫瘤性乳がん」というものがあります。

分泌物に血液が混ざっていることが確認された場合には、すぐに検診を受けてください。視触診やマンモグラフィ(乳房レントゲン撮影)、超音波や分泌液の細胞診断などを受けることになると思います。

病院は、婦人科に行ってしまう方が多いようですが、乳がん専門の乳腺外来や乳腺外科へ行ってください。

地方で乳腺外来や乳腺外科がないこともありますので、その場合は一般外科を受診してください。

透明や乳白色の分泌液が出た場合は、ホルモンバランスの乱れが原因で、乳汁とほぼ同じ成分が分泌されたと考えられ、ほとんど心配する必要はないでしょう。

乳頭異常分泌は、しこりを伴わない乳がんの早期発見に役立ちます。分泌物に血液が混ざっている場合は必ず検診を受けてください。

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